
ブリコでは2011.6.17現在、Flashコンテンツの制作案件のご依頼を受けた場合、特にご指定がなければ、以下の仕様で制作しています。
- オーサリング
- Flash Professional CS5
- プログラム開発
- ActionScript3
- 書き出しバージョン
- FlashPlayer9形式
このうち、「書き出しバージョン」については、たまに「FlashPlayer9では見れない人も結構いるのではないか?FlashPlayer8と9との普及率ってどのくらい違うのか?」というようなご質問を受けることがあります。
Adobeのサイトでは、FlashPlayerのバージョン別の普及率を発表してるんですが、2010年9月の調査からは、FlashPlayer9以下はまとめられてしまいました。
Adobe – Flash Player Version Penetration (注:英文サイトです)

「FlashPlayer8およびそれ以下」(2010年6月)から、「FlashPlayer9およびそれ以下」(2010年9月)へ
おそらく、Adobeの方で2010年6月の時点での普及率にほとんど差異が見られなくなったため、「FlashPlayer8以下」と「FlashPlayer9」とを分けて考える必要がなくなったと判断したものと思われます。
さらに、2011年2月には、AdobeによるFlashPlayer9のサポートが公式に終了しました。
もちろん、OSやブラウザと同じように、プラグインであるFlashPlayerについても、サポートが終了したバージョンをそのまま使い続けるユーザーは存在します。弊社で書き出しのバージョンをFlashPlayer9に想定しているのは、そういった理由からでもあります。
ただ、バージョン別の普及率も発表されなくなってしまったFlashPlayer8以下については、現実的には、もう想定しなくてもいい状態なのではないかと考えます。
一般的に、FlashPlayerのバージョンを上げることで、処理能力や処理速度の向上が望めます。それだけでなく、セキュリティ面でもできるだけ最新のFlashPlayerを利用することが望ましいとされています。
公式サポートが切れたバージョンのプラグインを使ってるユーザー対してバージョンアップを促し、結果としてユーザーがより安全で快適な環境を獲得するきっかけを提供することも、ある意味ではコンテンツの製作者や提供者の役割なのかもしれません。
とは言っても、「会社のルールでバージョンアップできない」という方、リテラシーの問題でバージョンアップに至らない方、使ってるOSに対応したFlashPlayerの最新版が提供されてないという方など、もろもろのやむを得ない事情でバージョンアップできない方というのもいらっしゃいますよね。このあたりは、Flashに限らず、PC向けのコンテンツ開発をする人間にとっては、永遠に悩ましい所です・・・。